Complete text -- "近つ飛鳥 大吟醸を味わう"

09 March

近つ飛鳥 大吟醸を味わう

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大阪府羽曳野市、古市古墳群の近くにかつてあった蔵元、オキナ酒造。その特定名称酒銘柄「近つ飛鳥」の大吟醸(一升瓶1万円クラス)を入手したと、12年前に日本酒にはまって以来の友人の酒屋かどやさんからこっそり教えてもらい、このお酒を味わう会を企画しました。

9年前に廃業されたため、今ではほとんど入手不可能なお酒。他にもそういう銘柄はあるかと思いますが、「近つ飛鳥」はかどや酒店でもずっと扱っていたこともあり、私もよく飲みました。特に本醸造酒は、一升瓶1800円(4合瓶900円)と、そのコストパフォーマンスもさることながら、全量山田錦65%精米という破格の原材料で、しかも燗して旨い。私が今まで味わった中でも最高クラスの本醸造のひとつでした。
さすがに大吟醸クラスのお酒は購入したことがなく、廃業される1年前に蔵を訪問した時にきき酒で味わった程度。でもあの本醸造酒を造った蔵だから、10年以上の熟成を経た今、改めて味わうのがとても楽しみでした。





持ち込みの会なので、いつもお世話になっている「さらむむ」で。
今日もボリュームたっぷりの魚料理です。

かどやさんからの要望により、大勢で少しだけ味わう会ではなく、かつての「近つ飛鳥」の味を知っている仲間や、熟成した大吟醸をじっくり味わう楽しみを知っている仲間だけに声をかけました。
私とかどやさんを含めて6名プラス会場のさらむむでお馴染みの常連さん1名を加えた7名で、まずは冷や(常温)で乾杯。

十数年低温熟成されたのがよくわかる、上品でありながら何層も奥行きのある味わい。香りもアタックも穏やかで、一瞬薄いと思えるほどですが、中盤から後半にかけて酸が下支えした甘味と淡い旨味が、そして後半から余韻まではかすかな苦みと渋みが引き締めてくれます。
続いて温度を上げてみます。いつもは55度以上に上げてから様子を見る燗つけですが、今回は下からじっくりと温度を上げて(湯温も60度弱で)45度程度で引き上げて味見。
・・・ゾクッとした感覚が背筋を走りました。すぐに皆さんに味わって頂き、自分も多めに口に含んで味わいます。
常温で感じた軽い熟成香もほとんど消え、温度が上がって元気になった酸と旨みが、大吟醸でありながら食中酒としても高いクラスのお酒であることを主張します。
更に限界温度を探ると、50度超えてもバランスが崩れることもなく、燗冷ましではまったりとした甘味を感じさせます。

刺身や焼き物や酒蒸しなどの料理をがっつり味わいながら、後半はもっぱらお燗ばかり味わいました。
この蔵が今もお酒を造り続けてくれていたら、地元大阪の蔵でもあり間違いなく応援したのに・・・と一同惜しみつつ、お酒は惜しみなく最後の一滴まで飲みつくしてしまいました。

23:35:00 | macjiro | | TrackBacks
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