Complete text -- "お米と野菜とお酒の会 後日雑感"

31 October

お米と野菜とお酒の会 後日雑感

30日は、前日の余韻でぼーっとしてしまいました。
そんな中で、色々思ったこと。

29日の「お米と野菜とお酒の会」で提供した純米酒は、10種類すべてが「無濾過火入れ・常温タンク貯蔵・加水」を経て瓶詰めされたものでした。いわゆる「戦前(戦前の日本酒は純米酒が普通)のお酒」に近い管理状態。
しかもそのうち6本がひと夏、長いもので1年以上、大阪のマンションという過酷な環境で常温保管されていました。
現在流行り?というか人気の高い「無濾過生原酒・無加水・冷蔵瓶貯蔵・酒屋で氷温保管」のお酒とは全く正反対ですね(笑)。

このようなお酒は、ひと口だけの味わいではインパクトが少なく、ある意味「わかりにくい」と思います。実際、参加された方のうち数人は、小首を傾げながら味わっておられました。
でも今日、蔵朱さんから残酒を引き上げて見て、びっくりしました。
結果としては、10本が最低でも半分(5合)近く減っており、中には残り2合近くまで減ったお酒もありました。ということは・・・おひとり4合〜5合は飲まれたことになります。

最も減っていたのは、乾杯でお燗をつけて味わった「辨天娘 純米大吟醸」でした。常温でも結構インパクトがあり、珍しく(笑)わかりやすいお酒ということもありますが、お燗でベストバランスの味わいになったことと、最初に合わせた料理(鯖寿司・煮こごり・お浸し)の甘味旨味とも寄り添ったからではないかと思いました。
一般的な大吟醸のお酒だと、あまりに華やかすぎてお酒が勝つか、料理の甘味旨味を切るだけの酸が足りず、負けてしまうかのどちらかになっていたでしょう。「無濾過生原酒」なら、なおさら・・・。

昨今、日本酒のイベントで「大試飲会」なるものが増えていますが、そのうちの半分以上は料理と合わせるわけでもなく、様々な温度で味わうわけでもない、お酒(というか蔵元)だけが主役のイベントになりつつあるように思います。
しかもそういう場で評判が良いのは、やはり「無濾過生原酒」であり「大吟醸」であることが多いですが、そんなお酒は1合飲むのもしんどくなります。
冷たいお酒をひと口味わって、口に合うかどうか判断して、また次の蔵のお酒を味わう・・・果たしてこれで、お酒の良さが伝わっているのでしょうか?
そういう方を見るたび、いつも疑問に思ってしまいます。

大阪から始まった「はしご酒イベント」は、各飲食店が料理との相性を重視したお酒を提供しているお店が多く、その点では光明を見る思いですが・・・軒数を回ることに忙しく、お店の意図通り料理との相性やお酒の味わい深さを楽しまれている参加者が少ないように感じました。

「お米と野菜とお酒の会」では、実は上記のような現状のアンチテーゼとしての意味合いも含めて、開催させていただきました。
思った以上の結果で、本当に嬉しく思いました。

22:47:35 | macjiro | | TrackBacks
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