Complete text -- "新しい世界への入口"
01 November
新しい世界への入口
11月1日。いつもの早朝仕事よりも1時間以上早い3時半に起きて、4時45分に自宅を出発。天王寺駅から始発の大和路線に乗って、法隆寺駅へ。4年半前まで勤めていた会社の方と数年ぶりの再会を楽しみつつ、すぐにその方の車に同乗して、いざ愛知県豊田市へ・・・。
きっかけは、1週間ほど前の電話。それまでにも何度か連絡は取っており、私が会社を辞めてから農の世界に入ったこともご存知でしたが、その方が今回のような(私にとって)未知の世界の住人だったとは、知りませんでした・・・。
その世界とは、日本ミツバチ愛好家の世界。自然(里山や標高の高い山など)に暮らしている日本ミツバチを捕えて自作の巣箱に営巣させ、世話をして成果物である蜜をいただくという内容です。日本ミツバチは、養峰が難しく、その蜜はほとんど市販されていません。稀有に市販されていても、かなり高価なものになるとのことです。
この日は愛知県豊田市郊外で、そんな愛好家たちのオフ会があるそうで、お誘いを受けて参加した次第です。新しい世界と新しい出会いに期待をして・・・。
午前10時に会場に着き、まずは自己紹介。会う方みな初対面なのですが、こういうのも久しぶりで、気楽に自分を出すことができました。年齢も様々な方が、利害関係もなく、ミツバチというたったひとつの共通点だけでつながる・・・自分と日本酒とのご縁と同じものを感じました。
話される内容も、私にとっては新しいことばかり。聞きなれない言葉や、意味が理解できない話は、ひと通り聞いてから先輩に逐一質問します。ミツバチが巣を作って、そこから蜜を得る・・・原理は単純ですが、それを実践するためには、ミツバチの生態や習慣を深く理解して、ミツバチが快適に営巣できる状況を人間が注意しながら作る。そこには巣箱の世話といった直接的なものから、巣箱の周囲の環境、そして蜜源となる花の生態や環境までも整えるといった間接的な作業が必要になります。
訪問した場所は、豊田市郊外の田畑と清流がある里山的な環境。主催者の方は農家で、山も所有されているため、蜜源となる花を畑で育てたり、山から木を伐り出して丸太にし、よく乾かしてから中をくり抜き巣箱にしたり。山ふもとの環境も、ミツバチに寄り添うように整えられていました。
会場では、参加された方が活発に情報交換をされています。ミツバチを捕獲するために開発した器具や機械のこと、実際にミツバチを世話した中で疑問に思ったこと、蜜を取るための道具あれこれ・・・農の世界と切り離せない内容も多くありました。
また成果物としての蜜は、人間がどう頑張っても作れない、究極のスローフードでもあります。数種類の蜜を味見させていただきましたが、それぞれ個性があって同じものはひとつもありませんでした。味の要素は、甘味と旨味と酸味が中心で、蜜源となる花によって香りが違い、苦味や渋みなどのわずかなアクセントが、より複雑な味を生成していました。また採取する季節や、採取するまでに経た年月によって蜜の色も味の深みも変わっていました。・・・こう書いていくと、日本酒との共通点もかなり見出せますし、実際に味の表現をするのにも、きき酒の経験が役に立ちました。
最後に様々なプレゼント(ミツバチ関連はもちろん、農産物までも!)をいただき、先輩は山で見た丸太を数本車に積み込んで、午後4時半から帰路につきました。途中渋滞などもあり、法隆寺駅には午後8時に、自宅には午後8時半に着きました。
写真は、こちら。
22:40:00 |
macjiro |
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