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25 June

和楽酒堂 初夏の会〜三年古酒を楽しむ〜

毎年5月末頃に開催していた、自分を含め4人の飲み手主催のお酒の会・・・今年ようやく幹事グループの名前を「和楽酒堂」と決め、装いも新たに6月下旬(25日)に開催しました。
名前は、実は私が名付け親でして・・・「和やかに、お酒と人の和(輪)を楽しむ処」という意味を込めました。実際のところ、会当日は幹事それぞれバタバタしていて、あまり和やかな印象がなかったかもしれませんが(笑)
今年の会場は、3月にオープンめがね食堂。正直、洋食とワインのお店のイメージですが、店長が「日本酒にとても興味があります!」と言われたので、それを信じて・・・3時間限定の貸し切りにさせていただきました。

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今回のテーマは、三年古酒。8種類の出品酒すべて19BYで統一しました。
ラインナップは、写真左から順に、以下の通り。

招徳 純米きもと 無濾過生原酒 阿波山田錦
若盛 門外不出 短稈渡船 純米吟醸 生原酒
純米吟醸原酒・義左衛門 中汲み無濾過生原酒
旭若松 純米無濾過原酒 雄町/日本晴火入
木火土金水 三年熟成 山廃琥珀純米
睡龍 生もと純米“生詰”
山鶴 特別純米
小左衛門 山廃純米 播州山田錦





山鶴(冷酒)で乾杯の後、すぐに常温・お燗でも味わいます。
さっそく前菜盛り合わせが出てきたので、山鶴から小左衛門に切り替えます。特にムール貝のさっぱりソース(トマトとビネガー味)と相性が良いように感じました。
お燗は50度過ぎで。常温の時よりもあっさりした味わいになり、これは後半のだらだら飲みに適しているかなと思いました。
続く野菜の盛り合わせには、甘味が特徴の義左衛門を。ただ生熟成なので、甘味よりも酸味が強い印象でした。野菜の味付けもあっさり塩やビネガー風味だったりと甘酸っぱく、相性は悪くなかったように感じました。
お燗は45度のややぬるめで、まったりした味わいを楽しみました。

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その後、タコとセロリのサラダ仕立て・フォアグラのブルスケッタには、今回一番の博打枠(笑)門外不出を常温とお燗で。フォアグラのブルスケッタの味が濃厚で、やや役不足だったか・・・旭若松のリクエストが一部から出ましたが、こちらの段取りもあるためスルーさせていただきました。





中盤になり、温かい料理が並びます。
ホタテときのこの香草バター炒め(写真左)・枝豆焦がし醤油には、木火土金水(笹一)を常温とお燗で。このお酒は、後口にやや苦みを感じる常温の方が炒め物に合うように感じました。お燗は55度で提供しましたが、普通に飲みやすい熟成酒といった味わいで、油をさっぱり流してくれました。
粕漬けソーセージ(写真右)・白ネギと小エビのスクランブルエッグには、先ほどリクエストがあった旭若松を、いきなり60度のお燗で提供。主にソーセージに合わせる意図でしたが、さすがは旭若松。酒粕の風味も手伝って、盤石の相性でした。

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後半は、写真を撮る暇もなくバタバタ・・・。
メイン料理の鶏肉のトマト煮込み・豚肩ロースのソテー バルサミコソースと肉料理のダブルパンチには、睡龍 生もと純米。生詰めとありますので、3年前のひやおろし(でも原酒ではない)です。
常温を少し提供して、あとは60度超えのお燗を繰り出します。
ただ、3年を経てもまだ熟成が足りないのか、こってりした肉料理の味の強さに対して、お酒そのものの秘めた味わいがまだ全開ではないような印象を受けました。もちろん油を切って次の杯へと誘う力は充分でしたが。



〆のアンチョビ焼きそばには、招徳 純米きもと 無濾過生原酒 阿波山田錦を常温と55度のお燗で。どちらも飲み応えたっぷりの味わいで、アンチョビの変則的な味わいにもがっぷり四つに組んでくれました。

最後に、ちょっとした企画で中盤に参加者と幹事の全員で自己紹介をしましたが、その中で一番面白い自己紹介をしていただいた方に、お酒をプレゼントしました。
そのお酒は、鯉川 南三陸庄内の風。
去年の会でおにぎりにするための玄米を蔵元から頂いたのですが、実はその玄米が宮城県南三陸町産の亀の尾だったのです。
今回の会にぜひ提供したいと思い、売り切れ続出の中見つけた山形の酒屋さんから3本買ったうちの1本を、この日のプレゼントにしたのです。
蔵元からも
「この南三陸庄内の風は、地震で二度の停電にあい、重油不足で火入れとビン詰めが遅れた酒です。珍しく生老ねもあります。いろいろな意味で感慨深い純米酒ですが、お好みの味わいでないかもしれず心配です」
とのメッセージを頂いたのですが、味見してみると生老ねはあまり気にならない程度で、お燗すると(もっと熟成した方が良いとは思いますが)軽快な飲み口ながらじんわりお米の味がしみる、そんな味わいでした。つい、薄味の煮物が食べたくなりました・・・。

*写真協力:たがさん・・・ありがとうございます〜!
23:41:00 | macjiro | | TrackBacks