Archive for November 2010

28 November

出張お燗番報告(京都編)

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お酒つながりで実は高校の先輩でもある勤労アーティスト、inugaoさんの個展が京都市内(鞍馬口)の町屋で開催されています。
期間中に毎回、お酒の会を企画されるのですが、ここ数年はお燗番として呼んでいただき(出張お燗番では一番年数が長いお酒の会かも・・・)、参加しています。今回も、数ヵ月前から依頼を受けて、行ってきました。
この日のお酒は、滋賀県マキノ町の「竹生嶋」。醸造元・吉田酒造の吉田社長は、滋賀のお酒を応援する「酔醸会(よいかもかい)」の育ての親ともいえる存在で、いつも気さくに飲み手の皆さんと接してくれる方。もちろん今回も、仕込みが始まって忙しい中、足を運んで下さいました。
写真の杉玉(酒林)は、吉田酒造で毎年手作りされ、軒下に吊るされて1年以上経過したもの。写真ではわかりにくいですが、超特大サイズです。町屋の梁から吊り下げられていましたが、あまりに大きいために下を通るとき必ず頭をぶつけてしまいます・・・。

 

 

乾杯のお酒は、純米大吟醸「花嵐」のにごりの上澄みを瓶詰めした「ピチカート」。微炭酸がリズミカルに舌をくすぐります。
最初の肴は、マキノ町の渓流沿いにあるスモーク工房「そまびと」特製の、牛肉と蛸とサーモンの燻製を使った料理。牛肉はスライスしただけですが、シンプルに旨味がひろがります。
湖北名物、超肉厚の鯖がのった鯖寿司も、〆ではなく最初から酒肴として登場。
しっかりした味わいのスモークには、「かじや村」火入れ熟成純米原酒を熱燗(60度前後)で提供します。

  

続いて、浜大津「辻ー」の辻さんがケータリングして下さった料理の数々。白和え・小松菜と揚げとアサリの炊いたん・丸ごと煮込んだ玉ねぎの肉味噌かけ。出汁味あっさり甘めの煮物には、スタンダード酒「銀紋」のぬる燗と熱燗を提供。ぬる燗の甘味が、料理の甘味に寄り沿います。肉味噌の濃厚な旨味と玉ねぎの甘味には、「吟花」純米吟醸生原酒のぬる燗の濃厚な甘味旨味でがっぷりと。

  

そまびと特製のチーズラビオリのクリームシチュー、蕪と鮪の炊いたん、白菜と豚肉の豆乳とブルーチーズかけ。チーズやクリーム系の味わいには、「ヨキトギ」純米吟醸生原酒のフレッシュな微炭酸を、これはお燗せず冷やで。常温で開いた味と派手さのない吟醸香が、クリームとの相性を楽しませてくれました。
ブルーチーズのシャープさには、熟成酒の本領発揮。「鬱金(うこん)」純米大吟醸古酒のぬる燗で、ドライフルーツ(参加された姉御の持ち込み)とも絶妙の相性でした。
またお遊びで、やかんに「銀紋」を入れて直火燗(やかん燗)の熱燗を姉御が作って振る舞いました。

他に、山岡酒店さんも参加されていたため、個性的な地ビール数種類を希望者が購入して味わう形で、料理とともに楽しまれていました。

楽しい時間は、毎回ですがあっという間。6時から始まった会も、9時前で一旦中締めしたのですが、結局会場を後にしたのは11時前・・・inugaoさんとともに、終電に間に合うように急いで京都の地下鉄に乗り、四条でお別れしました。

23:54:00 | macjiro | | TrackBacks

21 November

寄り道先でひと仕事

前日から久しぶりに鳥取入りして、来月半ばから働く予定の蔵を訪問。その蔵からの帰り道・・・せっかく通り道にあるので、いつも何かとお世話になっている、若桜の蔵を訪問しました。

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事前に到着時間を連絡していましたが、急きょ予定より1本早い列車(それでも2時間半早くなる・・・)で訪問すると・・・蔵の皆さん総出で何か作業をされています。
挨拶しつつ近づくと・・・新鮮な大根の香りが。
蔵特製「大根奈良漬」の仕込み作業で一番大変な最初の漬け込み(収穫した大根を洗って皮をむき、半割りして塩で漬け込む一連の作業)の真っ最中でした。
すぐにお茶の時間となり、皆さんと半年ぶりに元気にお会いすることができました。
お茶を頂きながら、来月からの仕事についてお話したり、10月30日に催した個人的収穫祭の様子を話したり・・・たった半年のブランクですが、何かと話す内容に事欠くことがありません。・・・が、やはり昔からの癖で、こちらでじっと座っていると何となく落ち着きません。それを察知された奥様が、「大根の皮むき、お願いできます?」との申し出。渡りに船と受けて、お昼までの1時間ほどを、ピーラー片手に立派な大根と格闘しました。

お昼をよばれ、しばし休憩の後また1時間ほど皮むきに没頭します。午前中は慣れない手つきで無駄に力が入り、効率も悪かったのですが、午後はコツをつかめてきて、向かいに座っているベテランの方に少し近づくようなペースに。むいた皮も細長くきれいなものが多くなってきます。
ちなみにこの大量の大根の皮は、同じ町で牛を飼っている方へ提供。牛にとってのご馳走となります。

3時過ぎの休憩途中で、ちょっとしたハプニングが。
蔵の娘さんが「大阪の有名地酒専門店の社長さんが来られています!」との連絡に、つい私も一緒にお出迎え。社長さんと、これまた顔見知りの鮪料理店のおやじさんが、驚いた顔で私を見ていたのが、不謹慎ながら面白かったです。
それからは、なぜか私も参加して、新しく出す予定の純米にごり酒のサンプル試飲会(冷やと燗の両方で)となりました。
最初はやや硬い雰囲気だったのが、やはり美味しい純米にごり燗の杯が進むごとに(吐器なしなので)会話も弾み、最後は蔵総勢で(なぜか私も入って)お見送りとなりました。

それからは、帰りのバスまでの30分強を、娘さんと純米酒(にごり以外)の試飲会をさせていただきました。今年一番のお気に入り、強力のお酒など数種類が、開栓放置熟成でよりまろやかになって、思わず炬燵に根を張ってしまうところでした・・・。

22:05:00 | macjiro | | TrackBacks

13 November

出張お燗番報告(奈良編)

前回参加した会から2ヶ月半後の今日、また同じ酒屋さんで同じイベントが開催されました。
今回は、正式に「お燗番スタッフ」としてのお声がかりということもあり、自宅からちろり3個(錫1、アルミ2)・徳利4個と片口1個(錫製、結局使わず)・料理用温度計(100度まで測れる)などなどのお燗番セット持参で参加します。





開演時間の1時間半前に酒屋さんに到着。会場の準備と並行して、お燗ブースを自分なりに組み立ててみます。
燗酒用に4種類もセレクトされていたため、間違いなく燗酒がよく出るという予測のもと、できるだけスムーズに提供できる段取りを考えます。といってもお燗をつけるのは自分ひとり・・・温度幅が広くお燗付けやすい4種類のお酒については、事前に60度超まで上げておいて、徳利に注ぎ、名札(お酒の中身を間違えないように)を付けて各テーブルに配って、スタートダッシュをやり過ごします。
食事(特製お弁当)をし始めて30分後には、燗酒のリクエストが急に増えて、最初のピークを迎えます。バンド演奏も始まっているのに、お燗ブースには数人の燗酒待ちの列が・・・。何人かの方には数分お待たせしましたが、手を抜くことなく高い温度で提供できました。



今回のゲストは、奈良の蔵元3蔵。特に宇陀の蔵元と葛城の蔵元とは何度もお会いしたお馴染みの方でしたので、気軽に話しかけたり燗酒を提供したりして、一緒に楽しませていただきました。吉野の蔵元とは、10月1日の打ち上げで熱く語り合ったのですが、先方の記憶には残っていませんでした・・・(涙)。

バンド演奏も8時で終わり、9時までの1時間を、その場の全員で楽しむというのが、今回の新しい試みでした。でも盛り上がった会の1時間はあっという間・・・9時過ぎまで、ようやく暇になったお燗ブースで、冷や提供のお酒を実験的にお燗つけつつ、数人の方とずっと語り合っていました。
「普通に参加費も交通費も払っているのに、どうしてスタッフ(お燗番)をされるのですか?」
と何人かの方に聞かれましたが・・・趣味だから仕方がないですね(笑)。

23:38:00 | macjiro | | TrackBacks

06 November

手作り料理の飲み会

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久しぶりに、茨木の酒屋さんの飲み会に参加。このところ毎月のように、酒屋さん閉店後に2時間だけ開かれる、立ち飲み居酒屋です。
会費は、お酒代のみ。料理は、参加者それぞれ1品以上持ち込み。
それでも、こういう会って予想以上に料理が豪華になります。
ここぞとばかりに腕をふるった逸品を提供される方、会費よりも高くつくであろう料理を購入して提供される方。不思議と、参加人数よりも品数も量も多めになっているような・・・。
ちなみに私からは、お昼に作った畑のサツマイモのポテサラの残りと、同じサツマイモの甘辛レモン煮、そして途中で購入した熊本名物豆腐の味噌漬けを提供しました(いずれも写真を撮り忘れました・・・)。







実はこの酒屋さん、この秋にとんでもない掘り出し物をリサイクルショップで購入されました。それは・・・電気式燗どうこの業務用(ちろりが6個入る大きさ)新古品と、蓋付き錫製ちろり2個(アルミのちろり2個と酒温計はオマケ)。これらがなんと2万円代で売りだされていたのに気づいた直後に、私に連絡がありました。
「こんな内容やけど、買いですか〜?」との質問に、「絶対買いです! すみやかに入手すべきです!」と即答。見事ゲットされました。

で、実際にその現物を拝むのは、この日が初めてでした(先月の飲み会で正式デビューしたそうです)。
電気式燗どうこ、ほぼ新品で(ステンレス製のため)鏡のようでした。錫ちろりも、何ら問題なし。正価で8万円程度のものを、よくその価格で・・・と感心しつつ、この日は最初から最後までお燗番をさせていただきました。

お酒のラインナップは、本醸造原酒から純米吟醸、純米にごりに純米古酒と多種類でしたが、すべてに共通するのは、酒屋さんが個人的に数年熟成させた貴重なコレクションということ。適度な熟成の妙で、お燗も大変やりやすく、ほとんどが50度以上といった高めの温度で(中には60度超えも)、食中酒としての魅力を発揮していました。
おかげさまで、お酒はにごり酒(濁酒)以外はほぼ売り切れ。ひとりあたり4合前後はあったと思いますが、皆さん気持ちよく、酔っぱらうことなくお酒を味わっていたのが印象的でした。

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23:57:00 | macjiro | | TrackBacks